師走に入り年末年始もすぐそこまで迫ってくる時期となりました。QUDSにとっては世界大会(WUDC)も近づく頃合いですね。それに合わせて各種の大きな大会も開催されています。そんな中でNortheast Asia Open 2019に参加された2名の方からブログを書いてもらいました。これを読めば海外大会を身近に感じられることでしょう。

 

 

 

3年の姫野海優です。今回Taipei NEAO 2019(北東アジアの学生向けinstitution大会)に同期の木浦くんと参加しました。思ったことはたくさんあるのですが結論は、悔しいと楽しいの二点なので、どうしてそう思ったのかをつらつらと書きます。つまり、中身は大したものではないので、木浦くんの方を読んでください。

 

以下目次です。

1.台湾に行くことが決まった~練習

2.はじめて台湾に上陸した~観光

3.大会がはじまった~惜敗(と思いたい)

4.個人的感想

 

 

1.台湾に行くことが決まった~練習

 私自身がNEAOに行くことが決定したのは、9月末のことです。本来出る予定だった人のキャンセルで棚ぼた的にチャンスが舞い込んできました。木浦くんが誘ってくれたのです。開催日時が幸いにも都合のいい日程だったこともあり承諾しました。何人目に誘ったのか実は知らないのですが、単純に誘ってもらえたことが嬉しくてがんばろうって感じでした(ざかん以降ディベーターで大会出てない顔)。

 決まってから初日の練習は、登録フォーム出したり飛行機とったりであまり練習できなかった記憶です。でもその日に、今後いつ練習するのかというスケジューリングをしました。お互いの忙しさもあり毎日というわけにはいきませんでしたが、結構な頻度で練習していたと思います。場所は主にHELLO VISITS(ハロビジ)でした。内容はプレパ錬ばかりで、motionは来年1月開催予定の井上杯の候補にあがっているものを採用しました。偶然にも木浦くんも私も井上杯のACでよかったなと思います。練習していて思うことは、自分の知識とディベート的思考のなさでした。木浦くんはmotionをみて対立を考えたうえでargumentを立ててくれるのですが、私はあまりその辺が理解できず、いつも苦労をかけていました。あげく、知識もないので本当にお荷物だったなあと思います。ここで感じた差に対して自分なりにアプローチする方法は無限にありました。スピーチ練習や音源を聞くなどいくらでもできたはずなのに、あまり行動にうつせなかったことが、今思えば一番いけなかったことだし、パートナーに対して失礼だったなと反省です。また、ラウンド練習はほとんどできず、プレパ錬に懸けるしかないという状況だったのでこれに関しては、チームとしても反省かなと思います。

 

 

2.はじめて台湾に上陸した~観光(特に読まなくていい部分)

 なんやかんやで台湾に行く日が迫ってきました。前日までWi-Fiもとってなくて、焦りましたが、なぜか690円で手に入れました(現地受け取りの方が圧倒的に安いです)。前日の九大内の練習でなんとか1位を獲得したものの、それが実質2-3回目の練習で不安で仕方なかったです。11/22にチェックインのところを、飛行機の価格の安さとお互いの意見の一致で11/21に前入りすることにしました。二日も前に台湾に行く、かつ私にとっては(たぶん木浦くんも)初台湾だったので観光するしかないですよね。

初日は長めの飛行機(関西以北の方に失礼)の疲れもあって夜のみ行動しました。九份というかのジブリの千と千尋の神隠しに出てくる?ところに行きました。豪雨だったので靴をだめにしてしまい、サンダルを買う羽目になりました(以後飛行機に乗る直前までサンダル生活してました)。みなさん天気予報は見て海外には行くようにしましょう。夜食べたサイコロステーキがおいしかったです。

二日目はブランチで東京にある有名(と思っている)なパンケーキ屋さんに行きました。おいしい。そして十分という結構な田舎の町に行きました。そこは齋藤飛鳥が映画のロケをしたとかなんとかで木浦くんは喜んでました(移動中やゲストハウスでは終始その映画を見てました)。そこではランタン的なsomethingを飛ばせるのですが、木浦くんはなんとも滑稽なお願い事というか宣言をしていました。真面目に書いた自分が馬鹿らしかったです。そののち、pre-councilという各大学代表が出席する会議に木浦くんが出てくれました。ちなみに私はその間ひたすらお手洗いを探して台北駅周辺をうろついていました。東京とか台北とか都会にはお手洗いがなくて地域差?をいつも感じます。なんやかんやでホテルにチェックイン。ジェンダーの関係で木浦くんと別の部屋なことは自明だったのですが、まさかの相手が日本のinstitutionの人ではなく、台湾の高校生でした。お互いにコミュ障を発揮しまくり朝起きる時間も探り探りで、終始緊張って感じです(2日目からpositive consentで部屋変わってもらいました、いい年した大学3年生一安心)。ちなみに夜は士林夜市という大盛り上がりの市場に行き、食べ歩きました。大きなカステラ的なsomethingが素敵でした。

 

 

3.大会がはじまった~惜敗(と思いたい)

 大会の詳しい内容は木浦くんのやつを読んでください。私の各ラウンドの感想は以下の通りです。

 

R1(OK Boomer) 4位: ベビーブーマーのことだったのね(ラウンド後) 最初から4位か。。。

R2(NEA Union)2位: OOと差異を見せたかったあ(ちなみに部屋一緒の高校生に負ける)

R3(Hong Kong)1位: これ友達のケースやな~Govやったら確実に死んどるな

R4(straight)4位: Motion読み違えてるかつOGと丸かぶりやん。Sera Yunすごすぎい

R5(MNC)1位: OO良い感じにしくってて頑張ってケース立てた!!!バブル~

R6(Baby)4位: children関わってるmotionは好きでも勝てないが姫野の法則

R7(consumerist)4位: 木浦くん自身とジンクスあるしお願いします(本人自信なし)

 

二日間もしかも7ラウンドも予選をしたこと自体が初めてで、基本的に日本チームに当たらない(なんでやねん)アウェイ空間で終始緊張してました。ただ確実に言えることは全部のラウンドで木浦くんに頼りっぱなしだったということです。ラウンドが経過するごとに「あ~木浦くんのアイアンやったら今の試合勝てたな」とか容易に考えてしまうほどです。超絶ネガティブ人間ができあがってました。結果として目標になっていたEFLブレイクもできず、ブレイクナイトの会場で号泣。帰りのバスでもホテルでも何回も号泣。

 なぜこうなってしまったのか。答えは簡単で、自分の努力不足が結果になっただけです。時間は二か月近くあったにもかかわらず努力が足りなかったのです。忙しさを言い訳にしていた自分があり得ないし悔しくて、木浦くんに申し訳なくてひたすら泣いてました。これまでも、幾度となく大会でブレイク落ちを経験してきました。それでも一番悔しかったのです。おそらく、5ラウンド目にしてバブルになっている状況に一瞬夢を見てしまったこともこの悔しさに拍車をかけてたかなと思います。そして先述の通り、私のせいでブレイクできなかったっていうネガティブ思考だったので、そりゃあ泣きますわな。結果として惜敗というか、ブレイク落ちです(結果は結果)。

 こんな人間にならないためにも、今後ディベートの大会に出場するにあたり、個人的に考えたことがあります(以下は本当にただの今後の自分のための宣言)。それは「目標があるならばパートナーと同量、あるいはそれ以上の努力をする」ということです。大会に記念出場する場合は除きますが、基本的にはどのくらいの目標でいくとか決めると思います。それを達成するために必要と思われることに時間を費やして取り組むべきだと深く実感しました。特に今回の場合はパートナーとの差が激しいことも悩みだったので、パートナー以上に努力が必要だったのでしょう。これらをすべて実行できていなかった私は今回のNEAOでブレイクする資格すらなかったのでは、とさえ思います。確かに、なんとなくでもブレイクできることもあるし、運も日頃の徳の積みようも影響するとは思います。しかし、それがない私は人以上に無限に努力しないといけないと、中学一年のときに誓ったはずです(就活しててこれに関しては気づいた)。今までそのマインドでなんでも頑張れたんだからディベートでも実行してください。

 

 

4.個人的感想

 再三ネガティブなことを書きましたが、海外大会は楽しいです。理由はたくさんあります。たぶん木浦くんともかぶってます。思いついた順にかけるだけ書きます。

☆日本チームと仲良くなれる

 海外大会では日本のチームは何となくTeam Japan的な感じでまとまりがあります。ですので、国内大会でいもって話しかけられない人と何となく話せました。名前を出せばきりがないので省略しますが、とにかくラウンド間やその他のコミュニケーションが素敵すぎました。それだけでスーパーネガティブを脱却できました。

☆違う国の人の英語すげえってなる

 これはある意味懸念点かもしれませんが、私はなんとなくで乗り切りました(大恥)。それでもディベートはできるしジャッジも聞けるということはわかりました。特にRound4でQDOのBest Speakerで今大会CAのSera Yunからフィードバックをもらえたのは感慨深かったです。あとはこれもQDOエピソードですが、TDやってたのを覚えててくれたSolBridgeのディベーターの存在がただただうれしかったです。とにかくFluentな英語に触れるので英語力それ自体も感化されました。

☆移動時間も含めて余すところがない

 国内大会の打ち上げは居酒屋で開催されることがほとんどで、それにも私はとてもとても楽しいと感じるのですが、海外大会だと、それらがすべて「新鮮」というフレーミングでマヒしてなんでも楽しいです。電車の移動も空港泊も支給されるお弁当をかきこむことも全部楽しかったです。おかげで、帰国後の身体的疲労はすごいです。でもそうなるのも当然なくらい楽しくて、今まで海外大会に行かずにディベートキャリアを過ごしていたことに後悔すら感じました。

☆パートナーと仲良くなれる

 木浦くんと私は今まで不仲説が提唱されていたし、ディベートでは組めないよね、みたいな空気がコンセンサスでありました(実際は普通の同期の関係ですが、性格が謎に似ているからお互いなんか避けてたっていうのがもう少し踏み込んだ解釈)。今回練習期間も含めて10月11月の二か月の大半を木浦くんと過ごしたので、必然的に仲良くなりました。さらに、台湾にいる間も、真剣に死について話したり(シンプルになぜ)、なんてことないことでげらげら笑ったりできました。喧嘩がなかったところがお互いに大人だなってなりました。あまり言語化できませんが、とにかくよかったです。(笑)木浦くんにはたくさんごめんあさいとありがとうございますです。

 

 

<総評>

悔しかったしメンタルもフィジカルもやられてしまったけど、これまでのディベートキャリアを振り返るいい機会になった。何より楽しかった。

 

やはり悔しいと楽しいの二言で収まりました。

長々と自己反省と台湾旅行記を書いてしまいました。大変申し訳ございません。

失礼いたします。

 

 

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 こんにちは。BP Novice West 2019でもブログを書いたということで連続投稿になってはしまうんですが、どうしてもTaipei NEAOのブログを参加者2人で書きたい!ということで、今回もブログを書きます、九州大学3年の木浦です。ツイッターはぱぱ(@qudsnopapa)でやらせてもらっていて、普段はdaddyと呼ばれています。このニックネームの起源とかめちゃくちゃ聞かれるんですけど、もう説明し飽きたのでこれからは聞きに来ないでください笑(追記:姫野のブログ読んでめちゃめちゃ内容が被っていることに冷や汗かいてます。内容分担して書かなかったことに反省。Closingのエクステンションだと思って読み進めてもらえば幸いです)

 

 前置きが長くなったんですが、今回は同期の姫野と東アジア最大のIV大会であるNEAOに参加してきました。もともとWUDCに出る後輩渋谷とチームを組んで参加する予定で、渋谷がいけなくなったということでどうしようかなーということだったのですがもうすでに振込してるし、せっかくの機会だとも思ったので他に出てくれるメンバーがいたらぜひ出ようと言うことで姫野と出ることになりました。同期と大会出たいなーというのを長く思っており、まずは姫野を誘おう!と思って誘ったところ二つ返事でいいよ!と言ってくれたのでこのチームで出ることになりました。国際大会に出るのハードルが高いと思っている部員が多いと勝手に思っていたのでこんなに早くチームが決まるのありがたい!という思いで大会に挑むことになりました。そんな同期の2人で組んだんですが、結果はEFLブレイクのバブルラウンドには入れたものの、バブルラウンドで散りブレイク落ちでした。今回は九州大学から久しぶり(去年のWUDCぶり)に海外で行われる国際大会に出たと言うこともあって、まずは国際大会についていろいろ書いた後、2人で行なった練習やラウンドについて書いていきたいと思います。九州大学の内外でこれを読んだ人が国際大会に行ってみたい!と思えるような文章を書ければと思います。あ、文章めちゃくちゃ長いんですが(追記:10464文字)読んでほしい順に書いているので飽きたらブログをcloseしてください。

 

1 国際大会について

① 参加費が(想像より)安い

 このような見出しを書くとディベーターの皆さんには「それは個人の感覚によるだろ!」と怒られるのですが、本当に僕の感覚でしかありません。が、しかし本当に想像より安かったです。

 具体的に福岡から参加するのにいくらくらいかかるかというと、参加費が大体30000円、飛行機が大体往復15000円、現地で還元したお金が2人で3万円でその後クレジットカードはほぼ使わなかったので、前泊のために泊まったゲストハウスの1500円を合わせても一人当たり6万円ちょいくらいなんです!!これで5泊6日の旅行+大会をですよ!!しかもこのお金現地でのご飯代移動代全部含んでいる!。せっかく海外である大会だから観光したいよーって人も多いとは思うんですが、観光なんかそっちのけで大会だけ参加するならもっともっともーっとやすくなります。

 これがなぜ安いという感覚をもたらすかというと、国内大会に参加するのにかかる参加費との比較なんです。実は僕は関東である大会は2年の夏に参加したGeminiを最後に出ていないんですが、その時は大体飛行機が往復18000円くらい、参加費がこのときは一人当たり2100円だったみたいで、ホテル代が2泊するのに1万円くらい、その他諸々の移動費とかを計算すると大体財布からは15000円くらいは減ってるなーという感覚がするので(使いすぎ?)大体5万円行かないくらいですね。これ2泊3日です。しかもあんまり観光してません。関東の大会に2回行くくらいなら近くである国際大会に出た方がコスパ的に良ということで自分はこの比較をした上で想像より安いなと感じ

ました。九州の人には九州の地理的環境によるアドバンテージをいい風に使ってどんどん国際大会に出て欲しいなと思いました。

 

② ご飯・宿泊・イベントのクオリティが高い

 参加するのに6万たけえよーって思った方、6万円払うだけの価値はあります。この参加費、大会3泊4日の宿泊代、大会中のご飯代、ブレイク代など込み込みの値段です。写真を次の③の最後の方にあるリンクに載せておくんですが、ホテルとブレイクナイトの写真みてください。ブレイクナイトはビュッフェ形式で台湾料理(刺身もあった)とお酒がめちゃめちゃ飲み放題です。大会に行くたんびに安いネットカフェ/ゲストハウスに泊まっている皆さん、台湾の三つ星ホテルに泊まってきましたよ。ランチの時間も確保されていて毎日お腹いっぱいになるくらいのおいしい弁当をたくさん食べてきました。(写真撮り忘れたーーー)毎日ホテルから会場までバスで送迎してくれました。これ参加費35000円から想像されるクオリティでしょうか?特に物価が安い国への大会は本当にオススメだし、ホテルとか全部取ってくれるのでお金さえ振り込んでしまえば残りは全部やってくれます。(コミの方にめちゃめちゃ感謝です)

 

③ 未知の地へ行けるのが純粋に楽しい

 今回九州のチームは大会終了後の火曜日に両方とも外せない用事があったと言うことで、前入りして観光することを決めました。木曜日の朝10:55に出発する飛行機に乗り、台湾の現地時間で12:40に着き、そこから金曜日のPre-Councilが始まる17:00までと、Pre-Councilが終わった後少しだけ観光しました。部内の台湾観光経験がある人に聞いて、観光は九份と十分に行きました。台湾料理もいっぱい食べました。タピオカも死ぬほど飲みました。写真は下の方にリンクで載せておきます。この写真を見て大会ついでに観光するのいいなあと思う人が増えてくれたらと思います。

 個人的に大会ついでに観光行くメリットは、普通に観光行くよりたくさんのメリットがあると感じます。まずお金が節約できる。交通費も参加費も全部大会のため!と考えたら観光に使うお金って本当に5000円くらいでした。2つ目的があると1つの目的にかかるお金を分散できるのでこれは本当にオススメです。自分もベトナム・中国・南アフリカと海外大会には3回参加してるんですけど、せっかくお金あんまかからないし観光でもするかーという思いでいろいろ観光してきましたがどれもこれも良かった。あと、プライマリーインセンティブが観光だと、観光しなきゃ!という気持ちにかられいろいろリサーチしていくんですけど、実際に行った観光地ががっかりだったらなんだーこの観光地はーという感じになりませんか?仮に観光地のクオリティーが低かったとしても、本当の目的は大会に出ることやし!って割り切れるのもまたいいことなのではないかなと思います。とにかく観光楽しかった。

https://drive.google.com/file/d/1dHtAuLcBRO0l934IR3_ha7uRGQ3twXzo/view?usp=sharing 台湾観光の写真集。データ数めちゃくちゃでかいので開くの注意

 

④ 日本人と仲良くなる機会が盛りだくさん

 特に九州でディベートをしているので、関東・関西には喋ったことないディベーターがたくさんいます。顔は知っているけど喋ったことない人、顔も名前も知らない人、自分は知っているけど向こうが自分のことを認知していない人、ラウンドは当たったことあるけど挨拶以上の話はできていない人、個人名はあまり出せないんですがそんな感じの人がたくさんいました。大会中にはそんな人たちと喋る機会が山ほどありました。国際大会になるとお互いはお互いライバルだけど、日本一丸になって戦う雰囲気が感じられて(勝手な思い込み?)普段は喋れない人に話しかけるハードルがぐっと下がる感じがします。ラウンドとラウンドの間はもちろん、ホテルの部屋でのコミュニケーション、ブレイクナイトで同じ席に座った人、空港で夜飛行機を待つ間のコミュニケーションを通じていろんな人とめっちゃ仲良くなれて、普段仲良くなる機会が限られている自分にとっては感謝・感激でした。特に○應の○口と仲良くなれたのめっちゃ嬉しかった!関東・関西に住んでいる人でもディベーターはめちゃくちゃ優しいなあと感じたのでこれから先喋る機会があれば九州の人もみんな外部の人と仲良くなって欲しいです。あと、これを見ている他インステの人がいれば、九州の人たちともぜひ仲良くしてあげてください。

 

⑤ 7ラウンドを共にする人は仲良い人と

 ここまで読んで海外大会に行こうって思った人がそこそこいると思うので(?)ここから先は具体的に大会時のことについての話をたくさんします笑

 海外大会の1つのメリットで予選のラウンド数が劇的に多いということがあると思うんですが、ラウンド1つ1つの後に素晴らしいジャッジからのフィードバックをもらえ、改善点を次のラウンドに生かすことができます。予選は2日間あるので1日目が終わった後明日はどう言うところに気をつけようかということについてパートナーと確認することもできます。一人のディベーターとしてものすごく成長できるのが国際大会の大きな魅力ですが、予選の7ラウンドは本当に長いです。死ぬほどの緊張がずっと続きます。今回この7ラウンドを乗り越えることができたのはパートナーと仲が良かったのが一番大きかったなあと感じます。信頼関係があったからかどうかはわからないですが(笑)オープニングプレパの最後2分で大きくスタンスを変えても1位を取ったラウンドがあったのでパートナーにちゃんと言いたいこと言えるかとか、無茶なことしても大丈夫かとか、喧嘩した時にどうするかとかしっかりと定まっているパートナーだと自分の実力が最大限発揮することができるのじゃないかなと思いました。とにかく、仲良い人と大会出たら楽しい!!

 

⑥ 今後はとりあえず来年にABPとNEAOに出たい!

 来年で自分は学部4年でディベートとしては一つの節目を迎えることになります。もちろん大学院になってもディベートは続けると思うんですが、学部卒業というのは一つのいい区切りになると考えています。来年は自分が学部の間に得ることができた(もちろん完璧なまで得られるとは思っていません)実力を大きく発揮する場としてAsian BPとNEAO(NEAOの名前変わるんでしたよね、Northeast Asia Debating challengingでしたっけ。カウンシル出てたのに忘れちゃった、、、)に出たいなあと思ってます。両方ともIV大会(同じインステでチームを組まなければいけない)なので九州から一人、自分と出てくれる人がいてくれたらなあ、、、と思っています。ABPはEFLブレイク、NEADCはオープンブレイクできるくらいの実力をその時までにつけたいなあと思い、あと1年はディベート頑張ろうかなと思います。後輩ちゃんも同級生も大好きなので是非誘ってください!なんならこのブログ読んだ直後でも大ウェルカム!

 

⑦ 国際大会の持ち物

・パスポート

 NEAOに関係ないんですけど、自分は過去の国際大会でパスポートを紛失したことがあります。1週間ほど滞在を延長しました。留学生のご家族に助けてもらったから助かったものの、そうでなかったらと思うと本当におぞましいです。実際手元には日本円はたくさんあったものの現地通貨で持っているお金は15円くらいしかなくて、よーし換金するぞーと思って換金所に行くも、換金にはパスポートが必要ですと言われ。。。って感じ。15円やとタクシーにも乗れないし、、、関係ないんですけど多重国籍者やと2個以上パスポート持てるらしいです。NEAOの時知りました。

・ビザはいらない国が多い

 確か日本はビザが必要な国が世界で一番少なかった気がします。大抵どこでもパスポートさえあれば行くことができるのでそこは心配しないようにしましょう。特に自分たちが大会に行くような国はおそらく全てビザフリーなはずです。

・変圧器と変換器

 これもまたNEAOに関係ないんですけど、海外大会でモバイルバッテリーが焦げてたのを見ました。(俺ではない)iPhone以外の電化製品は100ボルト以上の電圧対応していないことがあるので変圧器は事前に準備しましょう。自分が出ていない海外大会があれば部内の人には貸し出しますよ。変換器も重要で、現地のコンセントの端子は何か必ず確認してから行きましょう。万能変換器を購入したんですが、ケープタウンの端子がまさかの変換器に含まれてなくて困ったことがありました。幸い近くのコンビニに変換器が売っていたんで助かったんですが、プラグの型を調べて調達するべきだなと思いました。タイプCとBFとOとA、それからケープタウンの端子の変換器は貸すことができますよ。部内の人のみですが。

・ワイファイあるいはSIMカード

 ネットつなぐために必要です。現地のSIMカードがあると現地の電波を受け取ることができます。(正確には現地の電話番号を一時的に貸し出しされる)SIMカードは購入後(50日程度?)すぐだとロックが外せないことが多いので注意が必要です。SIMロック外す方法についても書きたかったんですけど忘れちゃったんでこれはネットみてください。ワイファイは特に誰かと共有して借りようとする場合は注意が必要です。NEAOのときに同じインステの人が別々のバスに乗ってしまいバスの中でワイファイが使えなくなったのをみたので、ワイファイを共有しているメンバーは常に近くにホールドしておきましょう。あ、ワイファイは日本で借りる契約をして現地で受け取るのが一番安くなると思います。知らんけど。

・電子辞書

 中国の大会で困りました。大会会場にワイファイが設置されておらず、モーションの単語でわからないものがあった時にケータイに入っている辞書が使えないということがありました。確かこの時は中国の留学生にネットを頼ろうと思った気がします。特にワイファイをチーム以外の誰かと共有している場合に注意が必要です。もちろんネット使わなければならない辞書を使用するのはルール違反なんですが、ルールを守るためにも是非電子辞書は持って行ったほうがいいと思います。

・クレジットカード

 海外は思ったよりキャッシュレスが進んでいるので持っておくと便利です。お金が余って使い切らない~みたいな事象は減るのではないかと思います。

・シャンプー・ボディーソープ

 海外のシャンプー・ボディーソープは体に合わないことがあります。シャンプーを使って髪がバサバサになるということがあります。日本の愛用しているシャンプーを持っていくと良いでしょう。ちなみに液体の機内持ち込みの量は限られているので、預け荷物の中に入れるようにしましょう。手荷物検査が楽です。

 具体的に国際大会に行った時にどういう持ち物を持てばいいのかについて後輩などの参考になればと思い書きました。思いつけばまた書きます。

 

 とまあ以上が国際大会についてですね。これを読んで少しでも国際大会に行くのを魅力に感じた人/国際大会に行こうとなった時に役に立った人が増えればいいなあと思います。

 

 

2 2人で行った練習とラウンド

・二人で行った練習

 主にプレパ練を重視しました。初めて組むペアであったこと、組んでから時間があまりなかったこと(前にも書いたように直前でペアが変わった)ことを踏まえると、二人の意思疎通を高める練習が一番いいかなと思い、これをしました。モーションについては二人とも部内戦の審判団をすることが決まっていたので、そのモーションリストから選んでプレパをしました。プレパは週に2、3回してたかなと思います。今までに組んだチームの中で頻度としては一番していた気がします。

(反省点)

・モーションリストからのモーションだとどちらかが出したモーションの可能性があり(今回モーションリストは匿名化されている)考えるという作業があまりなされなかった

・スピーチの練習はもう少し必要だった(1日目ずっとまだ自分の最大火力でてないーとかずっと叫んでた気がする)

・プレパ練のとき雑談が多かった(これがあったからめっちゃ仲良くなれたとも思ってるけどね!)

・実際のOGとかではプレパを6-7分で終わらせなければならないのに、15分かけてケースを立ててしまうことが多かった。

 ちなみに今回はオープニングでもクロージングでも姫野が最初に喋り、木浦が2番目に喋るというオーダーで大会に挑みました。

 

・1日目

 プレパの様子とか自分の実力とかを考えてとりあえず1日目は3ラウンド中5点を取ることを目標にしました。これが達成されたのが自分的にはすごくびっくり、、、!短期的な目標(各ラウンドでどういう振る舞いをするのかなども含め)はしなきゃいけないことを具体化できるし、フィードバックもすぐ得られるので割とオススメです。

 

以下、モーションはhttp://resources.tokyodebate.org/debate-motion/north-east-asian-open/ よりコピペしています。7ラウンドもあるので細かいアーギュメント等は端折ります。聞きたい人がいたら聞いてください。

R1: OG 4位 0pt in total

This House Supports the active use of “”OK Boomer”” by the younger generation. 

Info Slide:

OK Boomer is a catchphrase that gained popularity among the younger generation to dismiss or mock attitudes stereotypically attributed to the older generation (in particular baby boomers).These include such as but not limited to perceived resistance to technological change, rise in living standards, college debts, climate change denial, marginalization of minorities or opposition to younger generations’ ideals.

 OGを引いたのでインパクトをしっかりと立てて4位だけは免れようという意思を持ってラウンドをしました。コアなロジックとしては、年配のステレオタイプ強い、カウンター必要!という内容で突っ込んだんですが、ジャッジからは

・APのメカニズムが浅くて年配の人から守られるかどうかが曖昧

・アーギュメントがプリンシプルちっくに聞こえて、OOがyoungが大事っていうのをコンシードされていたラウンドではケースを評価し難い

・CGが埋め合わせできていなかったAPの部分を埋め合わせていた

という理由などから4位をいただきました。自分的にはいい比較とかたくさんできていたかなと思っただけに残念でした。ジャッジからいただいたフィードバックは

・ゴールを明示して、youngが実際に変わるところまでをburdenとして背負わないほうが戦略的

・OK boomerがどういうものかの具体性はあげたほうがAPとして確約性が上がる

・principleをモーションにタイバックする話をもっとするべき

・モデルとディフィニションは最低限(俺がこのモーションではいらなくね?て思ったのがよくなかったです)

などをいただきました。

 

R2: CO 2位 2pts in total

THS the creation of a Northeast Asian Union (i.e. a regional intergovernmental organization that promotes integration at social, economic and political levels)

 0ポイントラウンドということもあり、プルアップがないことを祈りつつ、OOが立てきれなかった話をしっかり立たせるという貢献をしようと決めてこのラウンドには望みました。政治的なフィールドと経済的なフィールドの話に分けてプレパを進め、政治的なフィールドに関してのコアなロジックは、対立とかがすごい強い上では他国にまでその問題が影響してしまうからこそ二国間協定の方がよい、経済的なフィールドに関してのコアなロジックは、中国の安い製品がほぼ無関税で流れ込むのがよくないという話を立てて望みました(WTO>FTA的な)。OWからGovにエンゲージしていたこととGovが全体的に話を立てきれていなかったこともあり、オポベンチウィンにはなったのですが、話していた内容がほぼOOと被っていたこともあり、ジャッジがニューな部分はどれで、それがどのようにラウンドに貢献していたかがわからなかったという評価をいただき結果的に2位でした。ジャッジからは、

・メンバーの最初でオープニングとの違いは何かを絶対言うべき

・サイドウィンが決まっている時は前のチームとの差異化にもっと時間を割くべき

・OppとしてはEUとNEAUの違いは考えておくべき

・エグザンプルを一般化してNEA countries全体に適用する説明をするべき

・メンバーのエクステンションをもっとハイライトするべき

などをいただきました。特に上二つはOOに勝てなかった理由でもあるので、次のラウンド以降気をつけようと思いました。

 

R3: OO 1位 5pts in total

TH, as an international student from a democratic country studying in Hong Kong, would choose not to leave

 1位取れたら目標達成だから頑張ろうくらいのノリで挑みました。これは自分のよくないところなんですが、OOで試合をする場合、自分が反論苦手なのを言い訳にして反論をせず、OGの説明量(証明量)よりも多い説明をするということをよくやってました。同じくらいのレベルのディベーターが集まり始めるR3ではこうすると自動的にエクステンションがなくなるということもよく起こるので、国内大会でもよくやってました。しかし自分のスピーチはさほどいいものではなく(ラウンド終わってからずっと後悔していた気がする)、チェア・パネルでOpening間で1位と2位が割れるという結果になってしまいました。OOだったのでコアなロジックは危ない。何もできない。ということと学生は勉強したいということを押してディスカッションがめちゃくちゃ長引きましたがなんとか1位を取ることができました。やはりOpening halfが買った理由としては後ろのチームにエクステンションがあまりなかったっていうのが大きかったらしくその点で作戦勝ちはすることができたのかなと思います。ジャッジからは、

・パラレルなディベートではタイムラインでどっちのコンテクスト(今回のラウンドならタイムライン)がより重要かで決めたらいい

・パラレルなディベートでは相手の前提でも成り立つ話をするといい

などをいただきました。時間もなかったのでフィードバックはあまり得られませんでした。ディスカッション長かったしね。

 

 1日目が終わり目標達成ができて特に姫野は嬉しそうでした。それ見て俺もこのチームで出てよかったなと思いました。バスの中で簡単な反省(フィードバックで得たことを元に)をもとに就寝することにしました。

 バスに帰った後日本人数名で台湾料理(中華料理?)を食べに行きました。美味しかった。

 

・2日目

 昨日5点取ったので次の3ラウンドでも5点を獲得するのを目標にするべきだと思い、R6までの3ラウンドで5点、サイレントラウンドで2点を取って合計12点を獲得し、EFLブレイクを確実にできるようにすることを目標に二日目が始まりました。思えば二日目の最初、二人ともめちゃくちゃ緊張してたと思います。俺は緊張をほぐすためにディベートの音源ではなく乃木坂の歌を聴いていた気がします。

 

R4: CG 4位 5pts in total

THBT schools should teach students from a young age that “nobody is completely straight”

 昨日の最後1位を取ったということもあり、R3より大幅にレベルが上がるラウンドになることが容易に想定できたため、3位以上をとることを目標にラウンドに立ちました。しかし4位。エクステンションがなかったに尽きる。Sera Yunからいいフィードバックを得て感動しました。プレパ始めてからこのモーションがsexuality choiceのことだと気づき、プレパの方向性を若干変更しつつ、sexuality is a choiceがいいのかis not a choiceがいいのかという普通のクラッシュでプレパを進めていきました。インパクトを具体化して深刻性を提示できていたかなとは思ったものの、ジャッジからは、

・ラウンド全体でスクールの役割が欠けていた

・controversyなことを教えるのはutilityのために正当化されるのか?

・相手のパラダイムで起こるチェンジを認めた上で、なぜこっちのチェンジのほうがよいのか?

・completely straightってなに?

・相手がいうプレッシャー認めた上でなぜ自分たちの方がプレッシャミニマイズできるのか?

などエクステンションできる部分はたくさんあったよということを言われました。純粋に思いつかなかったことがたくさんあったので本当に勉強になりました。

 

R5: CO 1位 8pts in total

THBT Western liberal democracies should restrict multinational corporations from investing and establishing branches in illiberal states (e.g. Philippines, Zimbabwe, Saudi Arabia).

 普通に1位取ること目標にしてました。方法論はあんまり考えてなかった気がします。さっきのラウンドよりはだいぶレベルが低くなっている(相対的な話)はずだからビビらないで行こうと思ったらなんとプルアップー。さっきのラウンドで当たったチームがCGにいました。タブを見てみると5点のチームが2チームと6点のチームが2チームいる中で試合をしました。Closingだったんでエクステンションの方向性をメンバースピーチの最初で明確化しようということを決め、ラウンド中もエクステンションの方向性について話し合いました。Sera Yunから得たフィードバックを早速生かそうと思い、相手の話を想定し、それを一旦認め、なぜこっちの方がより達成できるのかなどをmulti national corporationsのモチベーションとかを説明することで1位を取ることができました。この後カウンシルがあったためジャッジからはフィードバックちゃんといただけなかったもののなんか全体的に褒められました。Whipのほうがよかったよーというコメントをいただき姫野が少しショックがっていましたが、タブを開けてみると二人とも同点。それなら無駄に傷つけるような発言するなよーとかジャッジに対して思いました。

 

R6: CG 4位 8pts in total

Assuming the switch will never be discovered, This House Would tell the poor couple that their baby died and hand the surviving baby over to the wealthy couple.

Info Slide:

You are a doctor in the emergency unit of a hospital. One night, two critical cases come to you: a wealthy couple’s newborn baby and an extremely poor couple’s newborn baby are both diagnosed with a rare disease, which requires high maintenance. Despite hours of frantic efforts on your part to keep them alive, tragedy strikes by dawn and the wealthy couple’s baby dies.

 目標達成のために2位を取ることを目標にしてました。がしかし、プレパしててもOpeningで出そうなマターしか出ず、ラウンド部屋に入ったらそこにいるはずのないN○○tがいてああ終わったと思いました。COへのエンゲージもこれで十分だと自分は思ったんですがジャッジはそう評価は下してくれず、結果は4位でした。ラウンド後のフィードバックで4位回避を目指した方がよかったと言われ、OGが外してたutilityが大事だという説明、OOのクリティカルなポイントへのエンゲージなどをするべきだったと反省しました。

 

R7: OO 4位 8pts in total

This House Believes That governments should actively discourage consumerist lifestyles.

 最後のラウンドだったのでできる限りを尽くし、目標の12点には届かないものの1位を取って11点を取ってEFLブレイクを意気込んでいました。残る2つのサイドはOGとOOだったのでしっかりと話を立てれば勝てる!と思っていました。モーション見る前からモラハイ取りに行ってシリスネスで勝つ!ということを考えていました。そのせいかどうかは知りませんが、プレパでは貧困に苦しんでいる人たちがいかに辛くなるかという話を立てました。この話、自分でスピーチの原稿後から見返して思ったんですけど、貧困で困っている理由のステップが多い、貧困から解消される理由のステップがやたら多いということに気づき、この話はジャッジから評価されないのも当然だなーと感じました。ステップが多いとわかった瞬間方向性を変更すればよかったなあと思いつつも後悔先立たずということで4位でした。CGの京都大には勝ちたかった、、、!

 

・2日間を通しての感想

 NEAOはしっかり頑張れば自分でも戦えるフィールドだなと実感しました。数は少ないですが1位を取ったラウンドがあったこと、ラウンドの中で絶望した回数がめちゃくちゃすくなかったことなどから来年は絶対リベンジするしかないと決めました。先にも書いたんですけど、来年はABPでEFLブレイク、NEADCでオープンブレイクを目指そうと決めました。

 ブレイクしたチームの皆さん、EFL GFに進出した京都・名古屋・大阪、GFに進出した東京の皆さんは本当におめでとうございます。日本の参加者の皆さんは、九州から2人の参加にも関わらず仲良くしてくださってありがとうございました。この大会でいろいろな人と仲良くなれたのが一番の思い出です。次は負けないので、その時は対戦よろしくお願いします。

 ブログを読んでいただいた皆さん、最後までこの長文を読んでいただきありがとうございました。この文章が読者のディベーティングキャリアに少しでも役立つことを期待しています。

 

九州大学3年 木浦和哉

 

 

お二方とも書いていただきありがとうございました。

文章の量は思いの量なのでしっかり読んで、海外大会への参加も検討してみましょう!

 

 

大会結果

Northeast Asia Open 2019

Participants 

Kyushu 1 (Miyu Himeno, Kazuya Kiura)