あっという間に進級してから1ヶ月がたって震えています。

今回は先日行われたSpring Tournament 2022のブログを書いてもらいました!

是非お読みください!

 

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こんにちは。QUDS4年生の榎本航征と申します。初めて出た大会が若葉杯で、まだR1にTHW legalize organ transplants for profitをしたのを明確に覚えているのですが(ついでに言うと、パートナーが、相手がtransplantsをtransportationと言い間違えており、それについてPoIしてたのもはっきりと覚えています笑)、それから時間は経ち気づけばもう四年生、学部としては最終学年で、驚きを隠せません。

今回は、春Tに出場したので、そのことについて書かせていただこうと思います。(ブログの案件を持ちかけてくださったN﨑さんには本当に感謝です。ありがとうございます。)

ディベートについては、なるべくその時感じたことを口語みたいな感じで書いているので、榎本の頭の中はこんな感じになってるのかを一部体感していただけるのではないかと思います。(実は、どうでもいいことに脱線していることが多いです笑)

気づけば長文になってしまっていたので、お時間許す限り、お付き合いいただければ幸いです。

 

<Table>

1. 出場までの経緯

2. 練習

3. 大会当日(ここにmotionについて等を書いていますので、ここだけ読むのでも大丈夫です。)

4. その後

5. 感じたこと、学んだこと

※登場する人物名は、一応特定を避けるためにE本みたいな感じにしています。

 

1. 出場までの経緯

別に必要ないかなとも思ったのですが、誘ってくださった方にお礼をしたいので、書かせていただきます。もしかしたらこれから大会に誘う人の参考になるかもしれません笑

今回の出場メンバーは、QUDSでのディベート歴の長い三人である、H岡さん、K野さんと一緒に出場しました。

実は、就活(官庁訪問)が控えており、そろそろディベートの大会からは遠のいてしまうのか?と思っていたのですが、そんな中H岡さんからお誘いをいただきました。正直めちゃくちゃ迷って、最初は参加しない方向に傾いていたのですが、短い人生、やらなきゃ損だと思ったことと、そういえばもうすでに自分自身が四年生で次の春Tはないのかという悲しい事実に直面し、最後らへんに出場!となりました。僕の周りの高学年は大会に出場したがっている人が多いので、忙しそうに見えても是非誘って大会に出場していただければと思います!

少し上から目線+自分自身の意見になってしまって本当に申し訳ないのですが、後輩と大会に出ることは先輩として非常に嬉しいですし、それよりもさらに、多くの学びがあります。自分が先輩と出ると、先輩すごすぎぃ!ってなって、正直先輩に思考寄生(自分で考えずに先輩の脳みそを使ってスピーチを考えること)しちゃうのですが、後輩と出ると、いかにクオリティの高いスピーチを一緒に作り上げるかということをゼロから考えることが出来ますし、時には自分も気づいていなかった自分の弱みを把握できます。(例えば、後輩から、先輩これってどういうことですか?って聞かれて、あれ?ってなったりするの、自分の弱みだったりする気がします)つまり、Win-Winってことですね!

 少し脱線しましたが、そんなことでH岡さんのお誘いによる最後の春Tに出場することとなったわけなのでした。H岡さん、誘っていただき本当にありがとうございました!

ちなみに、その官庁訪問にちなんで、チームネームは「70日後に公僕になるえのもん」でした。その前には、70日後に国家の○になるえのもんや、70日後に官僚になるえのもんなど、いろいろなプロトタイプも存在しています。自分で作っときながら、僕の名前をそんなに押しても大丈夫でしょうか???と恐縮していました。

 

2. 練習

練習はあまり僕たちのスケジュールが合わなかったということもあり、普段の水曜日・日曜日の練習+ちょっと直前に練習+スケジュールが合えば他大の練習にお邪魔するというような感じでした。他大の練習で対戦いただいた方、ジャッジいただいた方、誠にありがとうございました。本当に学びが多く、多くのことを本番に生かすことが出来ました。

練習で感じていたことは、自分がこれまでいかに相手の話を聞いてこなかったかということです。1年生の時とか、余裕がない・・・!!!と思って、相手の話なんかほとんど聞いていませんでした。しかしながら、今回WhipマスターのK野さんからWhipの役割を禅譲いただき、僭越ながら頑張ってディベートをしていると、むしろリスニングした方が楽になるんじゃないかなと思い始めました。

理由は二つあって、きちんと聞くことでむしろ反論が浮かぶからというのが一点目です。これまでは相手の大体のニュアンスに対して、反論をしてきました。例えば、相手がfreedom of choice!!!!って言ってたら、なんかよくわからんけどfreedom of choiceそんなに必要ないやろ!みたいなことを反論で言っていました(というよりは、メカニズムに丁寧に反論が出来ていなかったと思っています)。でもこれって、めちゃくちゃ非効率ですよね。だって、本当は相手のディベーターはいろいろなアーギュメントを頑張って出していて、その数に応じて反論するところが増えるし、ニュアンスで反論していたら自分で勝手に相手が証明できていないところを証明できていたという前提で反論してしまう可能性があるからです。今回は、相手の話にめちゃくちゃ寄り添いながら、反論を考えるという作戦を取り、結果成功したのではないかと考えています。

二つ目は、普通に気持ちの良いディベートができるということです。相手から、「いや、それ証明したやん~」っていう反論されたら、悲しくなりませんか?1・2年生の時に、練習していて、それはもう証明したよ~ってことを完全に無視されて、I will kick out the  opponentって言われたときは、個人的にめちゃくちゃ悲しくなってました。個人攻撃されてる!とかの悲しさでは全然なくて、せっかく頑張って話したのだからそれを踏まえてもっと「お~!!やべ!」ってなるような反論してよ~って思ったり、単にラウンドの質自体が下がってしまうだろうなぁ・・・って思ったりしたことによる悲しさです。全然関係ないのですが、JD井さんは、この相手の話をくみ取って反論するの本当に上手だな~と日々リスペクトしています。一回練習で、これは完全にアーギュメント破壊された!って思った時があって、その時はめちゃくちゃこっちのロジックを忠実に取ってくれていたので、感動していました。僕も相手に寄り添う、傾聴型ディベーターになることをここに誓います(勝手な誓い)。

ということで、直前の練習でもK浦さんに直前のスピーカーに反論してればパーフェクトだったといわれたりしながら、リスニングの大切さを胸に刻み、大会当日を迎えることとなりました。頑張ってブレイクを目指そう!という小さな目標も持っていましたが、今回は本当にどっちかというとディベート同期と楽しくディベートできたらいいやっていう気持ちが強かったです。

 

3. 大会当日

大会一日目当日、確か朝から地震があり(福岡県は震度1)、なんかディベート大会の日は地震が起こりやすいなぁと思ったりしながら、目覚めました。ディベートは僕の家で集合して行うことになっていたのですが、そのために前日にカメラとかモニターとかが運び込まれていたので、豪華なお部屋になっていました。

さて、オープニングセレモニーを聞きながら朝ごはん(僕は朝ごはんは固定されていて、電子レンジでふかふかにした食パンの上に、イオンの一番安いソーセージと卵焼きをのっけて、その上から致死量のオリーブオイルをかけたもの+コーヒー牛乳)を食べ、早速R1が始まりました。

 

R1(Gov, 1 win)

Theme: Sports

info for C

Listing refers to the company's shares being on the list of stock that are officially traded on a stock exchange. i.e., If a company is listed on a stock market, it allows public to buy/sell stocks(share) of the company.

 

A. THR the focus on achievement in children's sport competition.

 

B. THBT sports league should not punish players for making political expressions during the sporting event.

 

C. THBT sport teams should be allowed to be listed on a stock market.

 

テーマを見たときは、お、スポーツかという印象(今考えたら、めちゃくちゃ浅いですね笑)。commercilization of olympicとかやったなぁ、どういうのが出てくるんだろうかと考えながら、motionを眺めていました。

 

見たときの印象は、

A:普通に出来そう。実は大会前日に、スポーツに関するソーシャルビジネスの会社であるリーフラス株式会社(https://leifras.co.jp/)の代表取締役社長さんのお話を聞いていたので、いかに成果に集中しすぎている現在の部活がやばいかや、子供への悪影響は証明できそうと思っていました。さらに、この論題の肝はcompetitionとか、成果に向かって努力するのが悪いのかどうかということじゃなくて、それにfocusすることでどのようになるのかということなので、さらにGov有利そう。

B:んー、そもそも大会におけるpolitical expressionがpracticallyいいのか悪いのかっていう判断をするのも大変そうだし、そこからさらにleagueがpunishすべきかどうかっていうのを話すのも大変そう。Political expressionって、majorityが発するやばいやつもあるので、それでsportsイベントから排除されるminorityみたいな話でモラハイを向こうに取られるかもしれない?(反対に、こちらであればminorityが声をあげられるみたいな話も出来そう。)やるべきかどうかの価値判断はニュートラルだが、やることが多そうでめんどくさいかもしれないな・・・という感じ。

C:ぱっと見は、別にstock marketにlistedされても良くね?という印象。これ、vetoの時は、これやるチームはお金なくて、お金得れるんじゃね?って話をしていたのですが、今よくmotion見直したら、あんまり関係なさそうですよね。If a company is listed on a stock market, it allows public to buy/sell stocks(share) of the companyだから、publicができるだけだから説に気づきました。もちろん、listingによって株の価値が上がって、それでお金を得ることが出来るみたいな話はできるかもしれません。(株をやっていなくて、あまり知識がないので、ちょっと調べようと思いました。お恥ずかしいです限りです・・・同期のY木に今度株の知識についてレクチャーしてもらおうと思います。)

 

ということで、Vetoは

A-1 B-3 C-2になりました。相手が多分A-1 B-2 C-3だったので、上になりました。

 

プレパ>

普通に、focusって勝利至上主義みたいな感じになりがちで、それが問題を引き起こしますよねって話をする方向性で進んでいきました。こういう子供とか学校系は子供の将来のイラストを混ぜたほうが分かりやすいと思うので、結局勝利至上主義は自分で考えない人をつくり出してしまうのではないか、つまり、focusするのは別に子供だけではなくて、周りの大人たちがfocusする可能性もあり、言われたことだけやる人間は将来大変になりそうって話もできそうだねという話もする感じになりました。(もちろん、アクター的には生徒・先生(コーチ)・学校・保護者・地域の人・プロ選手・・・と沢山いるので、他のアーギュメントもありそうです。)

 

相手からは、勝ちに向かって努力するの大切だよねみたいな話をされていたので、whipから勝ちへの努力が完全にできなくなるわけではないみたいな形でフレーミングしていきました。今思えばソフトスタンスです。↓イントロです。

This debate is not about whether children have the experience of success in competition is naturally good or bad. it might be important to have experience of success or make an effort in a competitive society. but as the motion says, we are required to talk about which world is better, the world with “The focus on achievements” ie. concentration or paying too much attention to the winning in the competition, or, the world without the focus, ie. children and coach does not tremendously focus on “winning” in the sports but other aspects such as EQ, and self-thinking way.

 

VoteはGov winでした。有利なmotionで進められたということもあり、よかったです。

 

R2(Gov, Lose)

Theme: Environment

Info for A

Under a carbon tax, the government sets a price that emitters must pay for each ton of greenhouse gas emissions they emit.

Under the cap-and-trade programme, the government distributes the amount of emission limit (“cap”) on emissions permitted across a given industry. This cap is distributed to each company as “allowances”, within which a company is allowed to emit carbon dioxide or related pollutants. This allowance can be sold to other companies that pollute more than allowance, or bank for future use. 

 

A THW actively prioritise the implementation of carbon tax on companies as opposed to carbon cap-and-trade.

 

B THBT the state should use the limited resources to fund climate mitigation at the expense of investing in adaptation. 

(e.g.) Examples of climate mitigation include promoting clean energy, investing in zero carbon emission, and protecting natural habitat. (e.g.) Examples of adaptation include landfilling drowning territory, building seawalls, and developing drought-resistant crops. 

 

C THBT heavy industries with environmental consequences should be subject to a veto by local communities.

テーマは環境、僕は共創学部という環境意識が高い人たちが多い学部に在籍しているので、勝手に環境系はそれなりの知識があるのではないか?と思っています。また、今回チームメートのH岡さんは建築の側面から環境についてご存じだったので、割と行けんじゃないかなと思ってました。結果は残念ながら負けてしまうのですが・・・

Motionが発表されて、Vetoの確定作業が開始。

A: carbon taxか、cap-and-tradeかどちらをactively prioritizeするかの問題。ん~、なんか炭素税についてディスってたアカデのディベートを見たことがあるなぁ。これ、どっちが二酸化炭素の排出が減るかどうかとか、例えば発展途上国とかではどうするかみたいな話になるのかもしれない気もするな。あっ、経済との兼ね合いなら後者の方がいいんじゃね?継続的にずっと二酸化炭素を出すことはダメみたいな感じで税を課すnegative incentiveなのか、もしCO2排出を減らせればいいことがあるっていうpositive incentiveにするのかの対立にもなりそうだな。でも、どっちもincentiveあるなら経済に影響がなさそうな後者にした方がいいよなぁ。と、考えあぐねていると、横でH岡さんが、

「これ、見たことあるわ!わい、授業でならって、炭素税はもう時代遅れなんよ」みたいなことをおっしゃっていたので、あ、これは一番上Veto説濃厚だなと思ってました。実際にVetoしました。

B: 長期と短期のトレードオフになりそう。こういうのって、基本的に長期が強いように見えるんだけど、長期のメカニズムって意外と証明しにくくて、なんかインパクトは小さいけど確実に起こることに負けやすいんだよな。あ、でも九大はnegative emissionっていう、二酸化炭素を逆に吸収していく技術とか開発してるし、水素を新しいエネルギーとしている研究とかもしているから、意外とお金を投入すれば行けるのかもしれないな。まぁ、普通にadaptationなんかずっとしていって環境が木っ端みじんになったら、それこそirreversibleだし、世界中の人に影響が出るしで、impactは計り知れないって言えそうだよな。問題はこれがtrade-offってところだよな。絶対にoppは、短期で人を守らないといけない!ってことを言ってくるから、どうやってそれを乗り越えればいいんだろ。将来世代への配慮みたいなことを言えばいいのかな。あっ、でもそういえばQDO決勝で将来世代への義務はfictionだみたいな話をしていたチームが勝っていたな。そこまで言わなくてもいっか、普通にmechanismはAsianだから詰めていけばいいし、お金を注ぎ込むことでmitigationは可能であるって言えそうだし、impact勝負になれば長期かつこっちの方が広範囲だから、勝てる気がしてきた。Bは普通にありやな。

C: 見た瞬間に、これ一番いいんじゃね?と直感しました。公害みたいなことを起こす工場が来るときに、その工場の新設の可否を地域住民の投票で決めるって、それはそうしたほうがいいんじゃない?結局影響受けるのはその地域の人だもんね。民主主義の延長で、影響があることはその影響を受ける人たちが決めないといけないって話をすればいいし。これ、Opp何言うんだろな。経済的なbenefitがあるって話はできるけど、別に工場の建設をprohibitするわけじゃなくて、vetoするかどうかを決めるんだもんな。それなら、普通にその機会を与えたほうがいいんじゃないの?やっぱりOpp何話すかあんまりわかんないな。これは一番上かな。

 

と、いうことで

こちらのVetoはA-3 B-2 C-1になりました。向こうがA-2 B-1 C-3にしてきたので、あれ、向こうが1つけたやつになっちゃったな。これはミスったか?と思ってましたが、頑張ってアーギュメントを立てることに。

 

プレパ>

環境問題が大問題であるっていう話をして、adaptationが短期かつ目の前の症状には対処できるんだけど、結局ダメになるんだって話を詰めて、なんでmitigationならいいのかという話をしていこうという、非常に基本的なプレパタイムだったと思います。

 

スピーチは、まずこのディベートの枠組みを整理して、

This debate is about a method of protecting the citizen, mitigation or adaptation, which should be the better way

そのあとにプラクティカルの整理みたいなことをしました。

①practical impact of both methods

Opp push the benefit of adaptation way

we conceded that that adaptation way brings what they intend. but judges, you have to recognize that that adaptation method has the unintentional disadvantage that is out of the intention of the state trying to save the citizens

 

でも、やっぱり最初の予感通り、短期的にadaptationで人々は救えることが分かったけど、mitigationでどれぐらいの人が救えるのかということはlogicがvagueだった(もしくは反論されていた)、もしくは、ロジックは分かったけど、what extent that mitigation way can save the people?ということが分からなかったということがjudgeの頭に残り、負けてしまいました。このmotion、めちゃくちゃアカデディベートでしたい。

 

R3(Gov, lose)

Theme: Education

Info for A

The Pulitzer Prize-winning novel, To Kill a Mockingbird, is a story of a white lawyer's defence of a black man against a false rape charge by a white woman in the 1930s. It is used in primary education to explore several factors, particularly racism, gender policing, and socio-economic class distinctions. This book is banned in schools in Mississippi.

 

Salinger's most famous book, The Catcher in the Rye, was banned in Oklahoma in 1960 and has been banned in more than 30 schools for its anti-white and blasphemous content. The story is a boy's coming-of-age story that focuses on his escape from a strict boarding school. 

 

The council of Matsue city removed Nakazawa's Hadashi no Gen comic books from local school libraries, problematising the explicit and shocking scenes of the atomic bomb explosion. 

 

Info for B

塾代助成事業(Afterschool funding programme) is a unified effort of Osaka city and its private sectors, in which children's extracurricular activities are subsidised depending on the parents’ financial capacity. Examples of extracurricular activities include cram schools, tutoring, language lessons, music lessons, sport clubs, ballet lessons etc.

 

Info for C

In the winter semester of 2021, the school of Commerce at Waseda University discredited students who simultaneously played multiple recordings on a compulsory course. This outcome was not explicitly informed by the syllabus, thus students got to know this unwritten rule only after being failed.

 

A. In primary education, THW not teach classics that contain insensitivities such as historical racism, sexual references, and profanity (e.g.) To Kill a Mockingbird, The Catcher in the Rye, Hadashi no Gen.

 

B. THBT all municipalities should take an initiative for “塾代助成事業(After-school funding programme)”. 

 

C. THS the decision of Waseda University.

 

教育か~。九州大学には教育学部があるんですが、QUDSにはあんまり教育学部の人が入ってくれないな。是非教育についての専門知識をレクチャーしてほしいので、だれか入ってくれないかな・・・と思っていたら、motionがリリースされました。(教育学部の方も、ぜひQUDSに!)こんなことを考えていたから、Vetoをミスったのかもしれません。他のチームメイトの方には本当に申し訳ないです。

A: このmotionをやればよかったのに、なぜしなかったのか。と今も後悔しています。これを見たとき、なんか複雑そうで嫌だな・・・と思ったのですが、見返したら全然複雑じゃないし、なんならgov有利まであるくね?なんで選ばなかったのか。なんでvetoしたのかわからないのですが、なんかwordingを怖がってvetoしました。

Oppは、Classicsを教える必要性がある(Govがnot teachingだから)というBoPを負っていたりするので、今思えばOppしんどそうだなと思いました。VetoはワーディングからのTop-down思考(ディベート自由帳が参考になります。http://debatejiyucho.blogspot.com/2015/03/blog-post.html)を働かせて戦っていくのが大切になっていくのかなと思いました。

B: 格差解消的な話をすればいいんじゃない?ということをずっといっていました。親の賃金に従ってsubsidizeがされるので、少なくともお金という観点ではequality of chanceが担保されそうですよね。現在とか、学校で落ちこぼれて将来のchoiceがacademic backgroundによって大きく制限されている人が多いと思いますし、自分自身もそれを就活(国家公務員)で感じます。東京の説明会とか行ったら、大体東大生とか有名東京私大ばっかりです。大学の環境で将来が決まってしまう現状があるのであれば、少なくとも機会の平等があったほうがいいよねとどうしても思ってしまいます。

C: このmotionをすることになったのですが、僕が新聞を読んでいなかったので全然この事件のbackgroundを知らず、チームメイトに全投げしていました。Motionをどのように考えたのかについては後ほど・・・

 

本当にこの回のVetoはよくなくて、というか僕のVeto分からない時の習性でもあるんですが、チームメイトに投げるんですよね。特にファーストに。ファーストに投げること自体は僕的には悪いことではないと思っているのですが、この時はファーストのH岡さんも特にわからんな~みたいな感じで(記憶の中ではそうだった気がします、違ったらすみません)、結局最後はK野さん、どうなん??みたいな感じでVetoを決めてもらった気がします。The他責思考。なんか、かなり前に同期で出たGeminiでも、Veto分からない時はK野さんに投げてた気がします。「K野さん、早く決めて!」ってぼやき始めたら、僕はもはやVetoについてなにも考えていないと思ってもらってもいいと思います。

 

で、結局VetoはこっちがA-3,B-1,C-2で、向こうがA-3,B-2,C-1。これは完全にミスりました。こっちが一番下を3にしておけば、真ん中でdebateできたのに。もっと脳みそをフル回転させるべきでした。

 

プレパ>

というような上記のミスの感覚は当時持ち合わせず、とりあえずプレパをしていくことに。プレパの最初の方は、この早稲田大学の決定が後々に持つ影響みたいなことをチームメイトのお二人が話していたのですが、それを聞きながら、う~ん、なんか違う気がするんだよなぁ・・・と感じていたのを覚えています。もしこの決定が今後のそのような行動(録画授業同時並行視聴)をdeterしたとしても、それは今回の決定をsupportする直接的な理由にはならないのではないか?と思っていました。だから、motionのwordingであるdiscreditに注目して、録画授業同時並行視聴(H岡さんはspeechの中でこのことを聖徳太子と表現されていて、笑いました。ジャッジも笑っていたので、その時ばかりは緊張が和らぎました笑)がなぜ単位取得の条件にならないのかというprincipleチックな話、言い換えると単位をもらえる/もらえないのはどのような線引きで決まるのかということを話そうというプレパでした。

 

ディベートもおおよそそんな感じで進み、Whipの入りも線引きについてとか、そういうことを話すべきだよねみたいなことを強調するものでした。

This motion requires us to talk about whether the action of “discredit” for this students is valid or not.

 

Clarify the debate or motion’s context

① As you see the news and DPM already provide you, submitting the evidence that you finish hearing the record was the condition that you get the credit: if there are no such description and test is 100% of condition, there are no need of such multi recording hearing like 聖徳太子. 

 

と、ここで突然Contextという話が入ってきます。これがこのmotionの難しいところで、僕も知らなかったのが悪いのですが、そもそもこの録画を見たかどうかが単位をもらうことの条件として存在していたらしいです。詳しくは分かりませんが(無知ですみません)、シラバスには、録画を見ることが単位取得の条件であるみたいなことが書かれていたということです。この話がdebateしてる途中でチームの中で出てきて、それは言わなきゃまずいな~と思っていたので、DPMからニュアンスで出したことをexplicitに述べようとしています。もちろん反論はいくらでも考え付きますが、シラバスに録画を見ることが単位取得の条件ですという記述があったのであれば、聖徳太子でもなければきちんと見ることが出来ない状態で見たといった学生に単位を与えないのはjustifiableってロジックを言える気がします。ただ、こればっかりは遅かった~~~(実際にOppサイドからも、なんかPM-Gov whipでスタンス変わってね?みたいな指摘をされて、ちっ・・・ばれちゃぁしょうがねぇな・・・って思っていました。)

まぁ、あともう一つは、このような事実、つまり録画を見ることが単位取得の条件であるとシラバスに書かれていたという事実は別にinfoスライドには書かれていないという点です。だから、もっときちんとPMからexplicitに出して、ラウンドの共通認識として出していく必要性がありました。

結果は上記のようなことも災いして負け。二敗か~~~~~~。。。

このラウンドばかりは、チームメイトにも申し訳ないし、相手チームにもあんまりよくないディベートをしてしまって、本当に申し訳なかったです。この場をお借りして謝罪いたしますm(__)m

 

R4(Opp, Win)

さ、気を取り直して最後頑張りましょう~ってことでR4に突入しました。

R4

Theme: Criminal Justice System

A. In the case where criminal could not succeed the crime plan, THBT criminal sentence should be determined based on the original intention rather than the actual consequences.

 

B. The Statute of Limitations (時効 in Japanese) is a law that sets the maximum time within which legal proceedings may be initiated. THW abolish the statute of limitations.

 

C. THBT domestic violence should be prosecuted without the consent of the victim.

 

テーマを見たときの印象は、お!CJSじゃ~んって感じでした。(毎度のことですが、めちゃくちゃ薄い印象ですね笑)実はチームメイトのK野さんは法学部なので、CJSが出てきたらちょっと喜んでいる気がします。今回も是非法学部での学びをご教示いただきたいところ・・・と思いながら、Veto作業に入りました。あと、めちゃくちゃどうでもいいのですが、今大会はなぜかgovが多かったです。(3/4がgov)正直、Asianのgovってしんどくないですか?特にWhipとか。こればっかりは引き運が悪かったか?

 

A: 犯罪を計画して、それが成功しなかったとき、もともとintendしていた犯罪の重さでその人を裁く・・・。Govしんどくないですか、これ?と思いながらmotionを見ていました。例えば僕が10人殺そうとして、実際は一人しか殺さなかった(殺せなかった)としても、10人殺したと仮定して刑罰を言い渡すんですよね?う~ん、基本的にCJSの中では存在感低めですけど、これってdeterrenceになるのかな?犯罪の計画が罪の重さに直結するから、計画段階でちょっと悪いことしやんとこってなるのかな?そのロジック怪しいな~。自分がもし犯罪を計画するのであれば、なにかしらの目的を先に持っていて、それを実行するために計画立てるから、そんなこと考えなさそう。(一応ですが、殺人とかの犯罪をしようとしたことがあるわけではないです。)つまり、motionとったとしてもdeterrenceにならなさそうだし、retributionという観点では、むしろやばいことしているのでは?と思ったので、Oppできそうだな~という感覚。

B: 時効をなくすべきか否か。時効って現在でも20年とか30年とかあるから、正直それ以上捜査を続けて事件が解決するのかって、めちゃくちゃダウトかかるよな~。僕、ドラマの中ではリーガルハイっていう弁護士ドラマが一番好きなのですが、その中でも、確か証言は集まりにくいみたいな話を古美門弁護士がしていたなぁ。さらに、時効がなくなると継続的にずっと事件について捜査する必要性が出てくる(もちろん、遺族からのpressurizeとか、社会からのpressurizeも存在しそう。)ので、どんどん一つの事件に割ける警察のcapabilityが減っていって、むしろ全体としては解決できる事件の数が減少し、不幸になっていくのではないか?って話が出来そう。

もちろん、Govは時効のせいで解決されない事件があるじゃないか!みたいな話をしてくると考えられますが、Oppは時効のおかげで解決される事件があるんだよという話をすることが出来るので、Horizontalにも全然戦えそうです。むしろ時効過ぎた事件なんて、Evidenceが出てこないから解決ほとんど無理だよ、っていうlikelihood比較もできそうですよね。ということで、真ん中もできそうです。

C: めちゃくちゃ敷衍すると、DVを親告罪じゃなくするってことですよね。これは、ぱっと見Govが有利そう。DVとかはよく言われますが、超ブラックボックスですし、offenderとvictimの間のpower-imbalanceとか、やばいとこに行きつくと依存関係とかになっているから、当事者の同意なんて取っていたらDVの被害はなくならないよ!みたいな話がGovで立ちそうです。逆に、なんで同意が必要なんだろう?もし失敗したら、さらにDVがひどくなるから?ん~、言えそうだけど、既に述べたGovのケースの方が重要度高そうだし、このケースはめちゃくちゃ反論されそう。そもそもprosecuteする段階ですでにEvidenceとか集まってそうですよね。あとは、なんだろう?コンセントがないからやっちゃいけない理由・・・。なくない?別に同意がないからと言って、prosecuteしないで!って主張しているわけでもないし、DVが悪いということはコンセンサスになりそうだから、power-imbalanceのケースで押し切られそう。これはVetoっぽいな。

 

R3に比べて、最後はいいVetoが出来たと思います。もちろん、今回はK野さん決めて!というセリフも出てこず。最後はチームメイトで話し合って、

A-2, B-1, C-3になりました。向こうはA-3, B-1, C-2という形になったので、期せずにも真ん中両方とも1。最後頑張ろう!

 

プレパ>

ほとんどさっきのVeto作業で考えていたことの具体化をした感じになりました。証拠の存在とか、reliabilityがどんどん逓減していく話とか、policeのリソースとかです。H岡さんが、「追い詰められた方がやる気出るよな!Last JKとかanalogyじゃね?」みたいな話をしていて、まぁ、それもそうかもな~と思ったので、言えそうですね!って自分のWhipを考えながらおぼろげに言ったら、スピーチの中で本当にLast JKって単語が出てきて、ここでも笑いました。H岡さんは、聖徳太子といいLast JKといい、スピーチを面白くするのが本当に上手です笑、ジャッジが自分たちのスピーチで笑ってたら、ちょっと安心しますよね。(Modelが少しだけ長くなってしまうことがあるのが玉に瑕・・・笑)

ということで、ディベートも基本的にはある程度予想した通りに進み、Whipもそれなりに言えたと思います。なんかレイアウトが崩れて汚いですが、最初にどうやって勝つのかっていうRfD逆算イントロから入って、BoPコントロールをするみたいなことをしていました。

 

How we win the debate?

Practically, 

a. what Opp said cannot be achieved even in their side given the CJS principle of 罪刑法定主義 provided by DLO which is actually introduced in almost all countries of liberal democracy

b. Even if they can prosecute by ignoring 罪刑法定主義, that does not necessary means case can be solved

c. Gov side can maximize the victims who would be saved by resources allocation and time efficiency

⇒therefore,comparatively, we can take the debate

 

clarification: even if there are statutes of limitation, generally 10 year~20 years are set to investigate. Gov ‘S Bop has to explain why more time 30, 40, 50 years are additionally needed.

 

 

4. その後

ということで、サイレントなのでその日は終了。

オンラインの大会だと、この後すぐに疲れてしんどくなっちゃうんですが、なぜか今回の大会はあんまりぐったり疲れておらず、むしろ元気な感じでした。みんなでピザとかを食べたりして、BAを待ちわびる感じに。H岡さんはいつも通り好物の枝豆を大量購入していました。いまだに僕の冷凍庫の中に入っています。僕も枝豆大好きなので、僕が食べますが。(思い出されて取りに来られると困るので、所有権の主張をしておきます。時代はまだまだ私有財産を認める資本主義です。異論は認めます笑)

2敗していたので、残念ながらブレイク落ち。後日タブを見ると実は惜しかったのですが、やっぱり駄目でした。勝ちきれない部分が僕の弱さであることを改めて突き付けられた大会でした。

次の日はブレイクラウンドの観戦をしていました。やっぱり皆さんお上手です。自分も確実にブレイクラウンドでディベートできるような強いディベーターになりたいなぁと、四年生になった今でも思うのでした・・・。一年生の時から、この謎の向上心だけは大切にしてきたつもりです笑

 

5. 感じたこと、学んだこと

既にこの時点で一万字を超える超大作が完成しつつあるので、ささっと感じたことや学んだことを書きたいと思います。

① ギリギリのラウンドでも勝ち切ることが大切。そのために必要なのは、相手の話をニュアンスレベルまでキャッチする傾聴力

⇒これはすでに書きましたが、やっぱり相手の話を聞く力っていうのが大切な気がします。相手が何を意図しているのか、どこを主戦場にしようとしているのか。逆に、相手のどこを崩せば相手のargument全体を効率よく崩すことが出来るのか。これを理解するためにはひたすらに聞くしかないですね。(このような教訓をここで得ておきながら、この後出場した大会ではあまり傾聴できず、負けたのですが・・・)

ディベートって、よく攻撃的って言われますが、規範的かつ建設的なディベートにおいては、攻撃の裏側に絶え間ない傾聴っていう行為が求められるんじゃないかな、と思いました。

教訓=傾聴なくして勝利無し

② VetoはTop-downで考えるのも有効

⇒これまで、これ、話せんじゃね?みたいなノリでVetoしてました。4年生にもなってそんなんでお恥ずかしい限りですが、wordingからどのようなBoPになるのかなどについて考える癖をつけておいた方がいいな~と思いました。もちろん、それを考えるためにはなれと経験が必要だと思います。特に対立軸がはっきりしている古典motionをもっと集中的にやる必要性があるなと感じました。異論はあるかもしれないですが、難しいmotionで75点スピーチより、「いやこれ死ぬほどしたわ!」ってmotionで80点スピーチを出す練習の方が大切そうです。

教訓=古典を侮るなかれ

③ チームワークがなんやかんやいってディベートで大切だし、ディベートを楽しくしてくれる

⇒すでに書きましたが、今回ラウンドを4回こなした後、そこまで疲労がなかったんですよね。これは不思議ですが、個人的には身近にチームメイトがいるからかなぁと感じています。あと、Vetoとかも気兼ねなくあーだこーだ言えるの強いですよね。いや、それ違うやろって言えるのも強固なチームワークがあるからこそだと感じます。少しPoliticalな発言になりますが、「enjoy」と「ガチ」って、トレードオフの関係性とか、対立するものなんじゃなくて、相互補完的なんだと思います。Enjoyして練習するからこそmotivationが確保されてディベートの力が伸びるし、結果勝敗をめぐってガチになることもあるけど、ガチになるからこそチームメイトと深いコミュニケーションが必要になって、それがenjoyにつながるみたいな感じじゃないでしょうか。もちろん、片方だけに集中してディベートすることは可能ですが、どっちもとれるのであれば、どっちも取ったほうがいいと僕は思っています。

教訓=学年関係なく、ディベートの戦友は尊重し、心強いパートナーとすべし

 

ということで、ブログを書かせていただきました。

駄文ではありましたが、ここまでお読みいただいた方には感謝しかありません。

僕も継続的に大会に出続けたいと考えているので、もし出たい大会があれば誘っていただければ泣いて喜びます(就職で無理なこともあるかもしれませんが・・・)。僕からも、お誘いさせていただくかもしれません。その時は、何卒宜しくお願いいたします!

 

最後になりますが、大会を運営してくださったコミ&ACの皆様、お手合わせいただいた参加者&ジャッジの皆様、部外練習でお世話になった皆様、本当にありがとうございました!そして普段から楽しい部活を提供してくれているQUDSの皆様、いつもありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします!

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書いてくださったえのもん先輩、そして最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!


大会結果

JPDU Spring Tournament 2022

Speaker prize

 3rd rookie best speaker

 Kazuma Hiraoka

 

Participants

 70日後に公僕になるえのもん(Kazuma Hiraoka, Kosei Enomoto, Haruka Kawano)

 QU4年に勝ちたいもん(Haruka Sato, Atsushi Imada, Amane Uzawa)

 

Adjudicator

 Toru Oga

 

Org-Com

 Sora Nishimura

 

 

 

最後に、Spring Tournament 2022を運営していただいたコミの皆様、ありがとうございました!