前回の投稿に引き続き、今回も一年生です!

先日対面で行われたUmeko Cup 2022に参加し、Rookie Championとなった平井くんにブログを書いていただきました!是非お読みください:)

 

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QUDSブログ 梅子杯

 

こんにちは。QUDS一年の平井邑和と申します。先日津田塾大学にて対面で行われた梅子杯に九州大学のチームとして出場しました。この度光栄なことに、ブログを書く機会を頂戴しましたため、梅子杯の備忘録・反省を書いていこうと思います。長文・駄文で誠に申し訳ございませんが、少しの間お付き合いいただければ幸いです。

 

(Table)

1出場までの経緯・練習

2大会1日目 予選

3大会2日目 本戦

4まとめ・大会後の反省

 

 

1出場までの経緯・練習

A)経緯

今回の梅子杯は、QUDSに所属している同級生の高瀬くんと出場しました。梅子杯の前まで高瀬くんとは公式大会に出場したことがなく、いつか出たいと考えていました。QUDSは梅子杯前のトライアウトがなかったため、運よく高瀬くんとチーミングすることができました。予選・本戦を通して、高瀬くんが1st、自分が2ndを担当しました。いつもは、二人とも1stを担当することが多いため、ロールの決定が少し大変でしたが、僕が2ndをやってみたかったため、この順番で決定しました。(しかしながら、結局最後まで2ndのやり方はわかりませんでした)

 

 

B)練習方法

本当は、チーミングが決定した夏休み終わりぐらいから練習を行う予定でしたが、夏休みの終わりに部内戦があったため、本格的な練習は10月から始めました。(少し遅すぎました、反省です、高瀬くんごめんね)普段の週二日の練習に加えて、プレパ練や、先輩方とのラウンド練を直前に行いました。また、Hit-Uの方に練習に誘っていただいたり、TUFSの方とも練習をさせていただきました。この場を借りて感謝を申し上げます。普段はQUの中での練習がメインなので、関東のインステの方との練習はとても貴重であった上に、参考になるアドバイスやフィードバックもたくさんいただくことができました。本当にありがとうございました。

 

 

 

2大会直前・1日目

とても緊張しました。大会前には先述の、練習を一緒にさせていただいたインステの方と対面で交流できてよかったです。オープニングセレモニーはとても面白くて、本当に楽しかったです。いよいよ実際に大会が始まり緊張がピークに達してしまいました。

(余談なのですが、大会前日にQUDSの先輩から電話がかかってきて激励(多分)をしていただきました。とても優しさを感じました、嬉しかったです。)

 

 

A)1日目の試合

R1:THBT educators should actively teach children to focus on process over results. (Gov lose)

 

初戦はeducation motionでした。こちらは、「競争の中で負けたlosersたちが、若い年齢の段階で、単に結果が出なかったという理由だけで挫折すると、mental suffering してまずいよね」という話を高瀬くんがプレパで出してくれたので、それを伸ばしていこうと思いました。プレパでは他にも、activelywordingに注意していこうと考えていたり、教育motionなので子供が将来どうなるかのイラスト、そして2ndとしては「processが評価されるようになると子供は自ずとprocessに目を向けなくてはならないから、間違い等を改善できる可能性が広がり、結果として将来良い結果を得られることにつながるのではないか」ということを話そうと考えました。

試合が始まると、相手は「結果を重視することで子供がgoalを設定して努力するようになる、また教育の段階で結果ではなく過程が重視されるようになると、社会に出て結果が重視されるようになってそこでgapを感じてしまう上に、そうなったときに周りに助けてくれる人がいなくて大変だ」というargumentでした。

結果としてはスライトで負けてしまいました。また、僕がactivelyとは何を指すかを説明したのですが、それによって実際に教師がどのような行動をとり子供がどのように変化するのかが説明不足と指摘されました。そこはプレパの段階でパートナーと共有して考えておくべきでしたし、それは1stに投げるべきでした、反省です。またPOIで「なぜprocessoverresultsでなくてはならないのか」と言われて困ったため、そこもBOPの確認が不十分で致命的でした。直接的な「相手の分析を上回っている」ことを示すコンパリが欠落していた上に、Gov側の長期的にprocessfocusすることで、どう結果に結びついていくのか(つまりAP)の立証が不足しているとも指摘されました。そのことにプレパ・ラウンド中に気づかなかったのがとても悲しかったです。

 

 

R2:THW grant a right to die. (Gov win)

 

このmotionを見た時に考えたのは、motionSQのどの問題の解決策になっているかということでした。それで思いついたのは、terminally ill patientsSQendless suffering で苦しんでいるという話だったので、それを話していくことにしていきました。プレパの段階では、パートナーにpracticalの話をしてもらって、自分はrightの基準や、それがなぜprinciple的に大事なのかという話をしていくことにしました。Oppの話は、「安楽死等を行う医者等が苦しむ」という話をしてきました。自分は、Oppの話をpreemptしてなぜ個人のrightが周りの人や家族といった共同体の利益よりも優先されるべきなのかを話した上で、なぜこれが「body autonomy」のうちに含まれるかを話しました。結果としては、body autonomy のところの説明が少しassertiveになってしまいましたが、勝つことができました。ただprincipleを話すときは、一見当たり前に思えることでも、もう少し丁寧にわかりやすく説明する必要があると感じました。

 

 

R3:THBT environmental activists should emphasize blaming large corporations for environmental degradation ,as opposed to focusing on individual responsibility. (Opp win)

 

3戦目は、environmental motion でしたが、環境の話ではなくて、「environmental activists」にとって、どちらが良いのかという話だと考えたため、彼らの究極のgoalである環境問題解決に向けて個人の責任を追求したほうが良いという方向性で決まりました。具体的には、

「会社はどこまで行ってもprofit seeker であるため、たとえactivistsたちの声を聴いたとしても、short termの経済的利益を追求してしまう。それに比べて、個人の責任をactivistsを追求することで、個人が意識を向上させ、会社を監視・批判したり、実際に不買運動といった行動にうつして、会社に損害を与えるため、Opp paraの方が、環境問題がlong term に解決する可能性がある。」というargumentを二人で詰めていきました。しかしながら、致命的な問題があって、「SQでとにかく安いものを買おうとするincentiveがある市民が、activistsの運動を見てどのような行動変容を起こすか」の説明がなかったため、どれだけ後半のmechanismが詰まっていても前提の説明がなくそれがlikelyな話かわからないと指摘されました。2ndとしては、1stの時点でmechanismを全部説明してもらって、足りないところや、コンパリ、相手へのcrucialな反論をもっとプレパの段階から考えていく必要があると思いました。結果は僅差で勝つことができましたが、多く反省が残りました。スピーカースコアも低かったです。

 

 

R4:THW nationalize pharmaceutical industry (i.e. the research ,development ,distribution of pharmaceuticals) (Opp lose)

 

 

nationalize」を見た時に「部内杯じゃん…」と思いました。また「pharmaceutical」というwordingを見たときに夏休みの練習を思い出しました(が、復習が不十分だったため、ただ思い出しただけでした笑笑)。「Nationalize」を見てソフトスタンスを考えましたが、結果として差分がわからなくなりそうと思って今回は見送りました(が、正解はわかりません)。自分達はOpp paracompetition があり、それによって、製品の開発の速度、質そして生産量も期待できるという話をしました。AP は、Stable jobを得て国家公務員となった製薬員が努力するincentiveを失う話と、政府が一定以下の値段から下げるincentiveがないために高くても人々が買わなくてはならないという話をして、セカンドから詰めていきました。結果として、Opp paraで、薬がどのように人々の手に届くのかが不明で、そこの差分を見せることに失敗して負けてしまいました。どのように届くかというところについては、motion slideの後半の「distribution」というwordingから証明「するべき」事項であるにも関わらずできなかったことから、まだword分析が甘いということがわかりました。

 この試合も相手の方がとても上手でした。試合後の交流がとても楽しかったです。

 

 

B)1日目の感想

ブレイクアナウンスメントで、最初にRookieブレイクのスライドでQUの校章が出てきて嬉しかったのですが、同時に最後のサイレントラウンドで負けたのと、目標のオープンブレイクと3勝に届かなかったことがわかり、とても悔しかったです。もう片方のQUのチームもブレイクしていて、一緒に喜びました。QUDSの方にもたくさん祝ってもらえてとても嬉しかったです。

 

3大会二日目

自分達の試合が始まるまでに少し時間があったため、audienceとしてopenQFを見にいきました。自分の観戦した部屋はとてもレベルが高くて、とても面白かったです。

 

 

A)二日目の試合

SFはまさかのQU対決で、負けられない戦いでした。

SF:THW criminalize the payment of ransom to terrorists groups.(Gov win)

 

古典motionなのに、argument が思いつかず、絶望しました。Govとしては、「criminalize」することのjustificationや、お金を得た後のterroristsがどう行動して社会にharmがあるかという話をすることで固まりました。また2ndからは、このお金を払う人たちの分析を足して、どうしてcriminalizeすることが必要なのかという話を詰めていきました。しかしながら、最後まで「criminalize」のjustificationを思いつくことができず、「deterrence」が期待できるという話しかできませんでした。ラウンド中は、相手のPOIから相手の2ndスピーチを予想して、preemptしていくようなspeechをしてみました(あまり有効ではなかったです)。結果は勝利でSFを勝ち抜くことができ、GF進出が確定しました。とても嬉しかったのですが、GFQUのもう1チームと当たりたかったので悲しかったです。

 

 

 

 

GF :TH prefers a world where people cannot lie .(Gov win)

(Info: for the purpose of this debate , lying is to intentionally tell information that you believe to be untrue.)

 

Infoスライドを見たとき、「あれ…これはまさか…もしかして…!?」となりました。たまたまこのmotionは部内杯でやったmotionだったからです。しかもサイドは今回もGovで、部内杯では高瀬くんがOG、僕はえのもん先輩とCGにいて綺麗にOpp Win になり悔しい思いをしていました。完全に追い風でした。(部内杯で優勝を果たせず、えのもん先輩はRookie GFAudienceとして観戦なさっていたので、目の前ではずかしいスピーチはできないと思っていました。)

しかしながらいざプレパを始めてみると、全くReasoningが思いつかず、example ばかりのArgumentになりそうで大変でした。高瀬くんとcaseを相談した後、自分はminorityの話をすることに決め、何を血迷ったか、Principleを準備することにしました。

GFは多くのAudienceの前でスピーチをしました。とても緊張しました。LOに僕がほとんどEngageせず、minorityが救われる話をコンストがぐちゃぐちゃのままはなして、先述のprincipleを話しました。そのおかげで僕のMGスピーチは(案の定)爆死しました。

高瀬くんにはプレパで自分のargumentをほとんどはなさず、いきなり相方が暴走してprincipleを話し始めたためにとても絶望させてしまいました。もう二度としません、本当に反省しています。Oppの話を聞いていて「終わった…」とおもいましたが、結果は全て高瀬くんのcontributionで、僅差で競り勝つことができました。相手チームはとても上手で優しい方達でした。思い出になりました、ありがとうございました。

 

 

B)二日目の感想

Open GFを観戦したのち、Closing  Ceremonyで表彰を受けることができました。梅子杯は大学対抗戦ということもあってか、QUの校章を登場させることができ、とても嬉しかったです。優勝した後で、たくさんの方から祝っていただき交流も楽しめました。みなさん温かい方ばかりで、九州から対面で出てきて本当によかったと思いました。

 

 

 

4まとめ・大会後の反省

A)反省・わかったこと

    プレパ・ラウンドでの改善点

全体的にfeedbackの中で、その話は1stに投げた方がいいという話を多くいただいたり、セカンドとして1stの足りていない前提の説明やlogicimpactの補強などが足りていないことを指摘されたため、パートナーの話をしっかり聞き、セカンドとしてやるべきことを強く意識する必要があることがわかりました。またプレパで「話せるargumentではなくて、話さなくてはならないargument」というのを特に意識したり、Horizontalで相手の話を考えるのを全試合徹底したり、BOPの確認等をもっと積極的に(義務的に)やるべきでした。またラウンド中は、当たり前のことなのですが、自分の原稿を作るだけでなく、相手の話をしっかり聞いて「相手がそれを通して何を言いたいのか」を考えて、もっと積極的にPOIを飛ばしていく必要があるとも思いました。「傾聴力」を大事にしていきたいです。

 

 

    普段の取り組み方の問題

先の「傾聴力」とも関係があるのですが、今回さまざまな大学の方と試合をして特に感じたのが、周りのdebaterの英語の綺麗さでした。それはもちろん発音もあるのですが、組み立て方も上手でわかりやすかったです。発音等の矯正や、単語の蓄積は自身の努力で十分に実現可能であると考えるため、単に英語力を鍛える必要があると考えました。また、ラウンド練をただこなすだけでなく、毎回の練習の中で反省点を見つけ、しっかりリサーチをするなどの復習も全く足りていないということもよくわかりました。

 

 

    周りの練習をしている人がすごかった

今回大会を通じて他大学の方と交流をさせていただいたのですが、周りには大学問わず、ディベートをとても熱意をもって取り組んでいる同学年の人がいましたし、観戦や実際に対戦する機会も多くあり、とても感銘と刺激を受けました。同時に楽しさを感じながら練習を頑張れるのは、普段いるコミュニティのおかげでもあることに気づきました。ラウンド練を楽しくできるだけでなく有意義なfeedbackをもらえる環境があるので、もっと普段から感謝して練習していかなければならないと考えました。

 

 

B)まとめ

全体的に「部内戦…?」と感じるところも多く、パートナーと運に恵まれて今の自分の実力からすると、望外の結果を得ることができました。ディベートを大学から初めてきて、初の対面大会に参加しとても良い雰囲気の中で楽しむことができました。大会を運営してくださった方々に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。また普段の練習から指導をしてくださるQUDSの方々と、組んでくれた高瀬くん、本当にありがとうございました。高瀬くんには、ラウンド中も含めいろいろなところで助けてもらいました。そして提供ジャッジでついてきてくださり、親身に指導してくださるえのもん先輩の力がなければ、この結果はあり得ませんでした。本当にありがとうございました。これからも練習頑張ります、よろしくお願いいたします。

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平井くん、ありがとうございました!!

ブレイク、Champion、おめでとうございます!

部内戦がいい影響になってて素敵です✨

 

大会結果

Umeko Cup 2022

 

8th Rookie Best Speaker

 Yuna Hirai

 

Rookie GF Best Speaker

 

 Ryo Takase

 

Rookie Champion

  QU RY (Ryo Takase, Yuna Hirai)

 

Rookie semi-Finalist

  QU RK (Reona Ishizuka, Koki Wada)

 

 3rd BestAdjudicator

 Kosei Enomoto

  

おめでとうございます!

最後に、Umeko Cup 2022を運営していただいたコミの皆様、ありがとうございました!